毒蛾の好む植物:ブナ科の植物

毒蛾皮膚炎・チャドクガ

毛虫皮膚炎・毒蛾皮膚炎の原因となる、毒蛾の好む植物は、椿(ツバキ)や山茶花(サザンカ)、茶(チャ)がよく知られています。

これらツバキやサザンカは、園芸種でも人気があることから、公園や小学校、庭木などでも多く見られ、毛虫皮膚炎、毒蛾皮膚炎の被害が多いようです。しかし、これらツバキやサザンカ以外の植物でも毒蛾は生息します。

毛虫皮膚炎・毒蛾皮膚炎の原因となる、毒蛾の好むブナ科の植物をまとめてみました。

毒蛾皮膚炎カシワ▼カシワ
カシワは、「柏」や「槲」と書かれ、ブナ科の落葉中高木で、北海道から九州までの温帯から暖帯にかけて、広く生育しています。葉は大きく、縁に沿って丸く大きな鋸歯(きょし)があるのが特徴で、またクヌギに似て丸いどんぐりがなります。大きな葉は、柏餅の葉として用いられます。


毒蛾皮膚炎クリ▼クリ
クリは、ブナ科クリ属の落葉樹で、種子は食用にすることで知られています。クリはアジアをはじめとして、アメリカやヨーロッパに広く分布していますが、日本にはニホングリの種が多く、年間平均気温10℃から14℃で、最低気温氷点下20℃以下にならない地方であれば、どこでも栽培が可能なことから、茨城をはじめとして、熊本、愛媛、岐阜、埼玉の順に生産が多く、全国で見られる植物です。


毒蛾皮膚炎クヌギ▼クヌギ
クヌギは、漢字で「櫟」、「椚」、「橡」と書かれる、コナラ属の落葉樹で、樹高はおよそ15mから20mにまで成長し、岩手県・山形県以南の全国各地に広く分布しています。クヌギは幹の一部から樹液がしみ出ることから、毒蛾以外に、カブトムシやクワガタ、チョウ、オオスズメバチなどが樹液を求めて集まります。



毒蛾皮膚炎アベマキ▼アベマキ
アベマキは、ブナ科の落葉高木で、関東地方から四国、九州の山地に自生し、西日本では、雑木林で多くみかけられます。花期は4月から5月頃、果期は9月から10月頃で、実はクヌギに似ています。


毒蛾皮膚炎コナラ▼コナラ
コナラは、ブナ科コナラ属の落葉広葉樹で、日本では雑木林に多く、北海道をはじめ、本州、四国、九州まで広く分布しています。秋には実をつけ、シイタケ栽培の原木などに用いられます。




毒蛾皮膚炎ミズナラ▼ミズナラ
ミズナラは、ブナ科コナラ属の落葉広葉樹で、温帯地域に分布し、樹高は高いもので35mにもなるそうです。落葉広葉樹林の代表的なもので、オオナラともよばれます。寒冷な気候を好みますが、北海道から鹿児島県まで広く分布しています。シイタケ栽培の原木などに用いられ、秋になるどんぐりの実は、昔食用として用いられていたようです。


毛虫皮膚炎・毛虫※毒蛾について
卵から毛虫:毒蛾は6月から8月に卵から毛虫になって毛虫のまま越冬をします。
毛虫の大きさ:毒蛾の毛虫は、最大40mmの大きさまで成長します。その間、脱皮を繰り返します。
産卵期:毛虫は6月から8月に蛾になり、卵を産みます。
毒蛾の発生・被害時期:毛虫の活動する4月から11月まで。